HHO(酸水素)ガスを発生させる装置です
その原理は?
「水の電子分解」という英国の物理学者“Faraday”の「基本電子物理学の法則」に基づく原理を応用したものです。
水を電気分解することにより「水素ガス」と「酸素ガス」とを2:1の割合で発生させ、タンク内で混合ガス化した一定のHHOガスを排出します。
電気分解による反応式 : 2H2O→2H2+O2
その安全性は?
一般のガス爆発は、内側から外側に向かって力が働き、周囲のものを吹き飛ばす力となりますが、HHOガスは燃えて水になり、真空になって外側から 内側に向かって空気が流れ込む方式となっており、一般のガス爆発のような危険性はありません。
装置で発生するHHOガスの常圧での発火点は 約570℃です。
ガソリンの約300℃より遥かに高温でしか、発火しません。
メリットは?
クリーンで安定したHHOガス(酸水素)が得られます。
安定したHHOガス(酸水素)は、高エネルギーでタールや不純物の完全燃焼を促すことができます。
HHOガス(酸水素)は、単なる「水素ガス」と「酸素ガス」の混合ガスとは異なり、水素原子(H)と酸素原子(O)とが原子状態を維持したまま結合しているため、前記のように発火点は約570℃で、燃焼により241.8 kJ/molのエネルギーを放出します。
酸素と水素の組成を正確に調整すると、炎の温度は最高で約2800℃に達し、大気中で水素ガスを燃やしたときより 700 ℃高い温度で燃焼することもわかっています。
水素と酸素のガスは、火をつけた場合水に戻りますので、一緒に燃やした空気の燃焼爆発と同程度の膨張しか起こらず、機器の改造は全く必要ありません。
活用方法は?
燃焼における反応式 : 2H2+O2→2H2O
となっており、HHOガス(酸水素)を生成するのに要するエネルギーは、常にその燃焼によって得られるエネルギーよりも多いため、HHOガス(酸水素)単体で、エンジンやバーナーの熱源としての利用は効率が悪いといわれています。
しかし、HHOガス(酸水素)をエンジンやバーナーなどの内燃機関に吹き込むことにより、タールや不純物の完全燃焼を促すことができますので、エンジンなどから排出される黒煙が白煙化したり、NOxやSOxなどの発生を抑制することができる場合があります。
このように、エネルギー源としての利用ではなく、補助剤としての利用を行えば、様々な効果を得ることができるガスとなっています。
主に、船舶やボイラーなどの燃料使用量の削減や、不完全燃焼を防ぎ一酸化炭素などの有害ガス排出の抑制や、エンジン内部のカーボンクリーニングなどの活用方法があります。